【離乳食】新米ママがBLWで育ててみました
BLWてご存じですか?私は出産後、YouTubeのせらるかファミリーの動画で初めて知りました!
私は新米ママですが第一子の娘ちゃんにBLWを選びました。
BLWって何?
赤ちゃんが自分で食べる順番や量、ペースを決めて自分で食べる。
Baby-Led Weaningは赤ちゃんの食べる意欲を引き出す、赤ちゃん主導の離乳食の進め方です。Baby-Led Weaningは食事を食べ始めるタイミングを赤ちゃん自身が決めます。スプーンで食べさせたり、裏ごしやすり潰しをする必要はありません。赤ちゃんの準備が整ったら、家族で食卓を囲み最初は手づかみで、徐々に食器を使って食べるようになっていきます。これにより、赤ちゃんは食材の味や食感、においを楽しめ、家族と一緒に食卓を囲むことで食事への意欲が育まれます。
Baby-Led Weaning|一般社団法人 日本BLW協会
つまり一般的な5ヶ月くらいになってお座りができるようになったら10倍粥から、、、を全てとばして固形物から提供します。
初めて知ったのはYouTube動画
冒頭でもお話ししましたが、初めて存在を知ったのはYouTubeでした。6ヶ月くらいの男の子が手羽元やブロッコリーを楽しそうにむさぼる動画に感動しました。
そこからBLWについて調べていき、1冊本を読んでから始めたほうがいいというアドバイスにたどり着きました。
そこで「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門 を購入し一通り読みました。
日本の本ではないので細かい食事内容などの実践編は参考にできない部分もあります。自身で実践するにあたりWebサイトにも情報はありますが、より正確な情報を得るにために書籍を読むことをオススメします。
スタートは一般的な離乳食から
私は離島に住んでいることもあり、生後6ヶ月まで実家で過ごしました。
ちなみにBLWは一般的に生後6ヶ月以降からと言われています。それまでは消化器官がまだ育っていないという考え方です。
しかし医師不在の離島で初めて食べ物を与えるのは、さすがにアレルギー反応が怖かったので、実家にいる5ヶ月目から一般的な離乳食の方法でまず開始しました。
離島に戻る前にお米、小麦、野菜、卵少量、魚を一通り与えアレルギーがないことを確認しました。
ただ気をつけたのは、栄養補給のためではないので
口をつければOK!無理強いはしない
というスタンスで取り組みました。娘ちゃんは比較的食べている方でしたが、親としても「与えている」という感覚が強く介護職時代の食事介助を思い出し、楽しくはなかったです。
途中からBLWに切り替えて赤ちゃんは混乱しないのかな?
BLWを始めるのに遅すぎるということはありません。途中からBLWに変更したとしても、BLWのメリットは得られます。
BLWのメリットとデメリット
ここからはよく言われるBLWのメリットデメリットを体験を踏まえて紹介します。
BLWのメリット
1.家族で食事の時間を過ごせる
一般的な離乳食だとどうしても大人がスプーンで与えるので、家族で一緒に食事はかないません。BLWだと赤ちゃんをしっかり見守りながら、親も食事ができます。家族だんらんの楽しい食事時間を過ごせます。
2.赤ちゃんが味や食感、色、においを楽しめます
ペースト状の食べ物をいきなりスプーンで口に運ばれることを想像してみてください。
怖い!怖すぎる!
BLWでは赤ちゃんが食べる前に食材を触って観察して、口に運んだり、時には放り投げます。最初のうちは口に入れてくれないことも多く、摂取はほとんどしていないといえるでしょう。しかし、触っているだけでも発達していると思えば気になりません。
基本的にあまり手をかけていない素材を与えているので「一生懸命作ったのに!」という親のエゴも捨てられます。
3.目で見て、手先を動かす動きや、お口の発育を育みます
食事の時間が毎回指先を使った知育になるので、最高の発達の機会になります。
最初は食べ物を手に取ることさえ難しく、親はスティック状にするなど工夫が必要になります。食べ物を握った拳をチュパチュパしてみたり、とてももどかしい。数ヶ月もすれば我が子が右手から左手に持ち替えたり、握り潰していた豆腐を絶妙な力加減でつまむようになったり、歯が生えていないのに噛み切ったりする姿に感動します。
4.赤ちゃんの自尊心と自信を育みます
提供するまでが親の役割で、それを食べるかどうかは赤ちゃんが決めるので、意思を尊重することができます。
これは今後の育児についても、必要以上に子供の意思決定に過干渉しない親の予行練習にもなり得ると思いました。
5.離乳食をつくる負担が減る
親の食事の取り分けなどで済ませれるため、ペーストなどの手間が入りません。手間をかけない分、残されたとしても「ま、いっか」と思えます。
BLW開始から1ヶ月は本当に「食べる」という実感がないので「お供物」精神で挑むくらいでちょうど良いかと思います。
6.食事の時間のイライラがなくなる
親がスプーンで食べさせていても、赤ちゃんが手を出してきたり吹き出したりして結局汚れますよね?自分で食べるので汚れることは大前提。
掃除しやすい環境を作って、お陰で床がキレイに掃除できるわ〜という仏の心で取り組みました。
私も最初は抵抗がありましたが、楽しく食べる姿を見ていると、汚すほど達成感のようなものが出てきます。
また食べない食べるの攻防が起きないので親はイライラが少なくなります。
BLWのデメリット
1.とにかく汚れる
これは一般的な離乳食でも汚れますし、家での食事では大したデメリットではないと思います。わが家では夜は食後そのままお風呂に直行です。朝、昼もひどい時には拭くよりシャワーに入れることもあります。
しかし、困るのは外食。いつも床に落ちた食べ物を這いつくばって掃除して帰ります。
2.周りからの理解が得られにくい
パートナーには本を読んでもらいBLWについて共有しました。まだまだ主流ではないので身近に実践している人も少なく、特に実母や子育て経験のある姉には心配されていましたね。
それもあって実家にいる時には一般的な離乳食で進め、離島に戻ってからBLWに変更しました。BLWを開始3ヶ月目になると上手に口に運べるようになり、実家に長期で戻った時に実母や姉は驚いていました。
お子様を半年で保育園に預ける予定がある場合などは、まだまだ難しいかもしれません。
3.食べれてないのでなんだか不安
デメリットにあげましたが、これは問題ありません。
足りてるかな?食べさした方がいいんじゃない?
姉に言われてました。確かに不安になりますよね。
BLWでは初めのうちは食事の時間=遊び(学び)の時間と考えます。赤ちゃんは食べ物を口に入れたり、投げたりすることで、硬さや持ち方、運ぶ方法などを学んでいます。
食事と母乳・ミルクは切り離して考えて、母乳やミルクはしっかりと与えます。
2〜3ヶ月目になると「ただ遊んでいる」から、「食べる」ようになる印象です。
窒息の危険について
すでにこの問題については研究されており、従来の離乳食と窒息の危険性は変わらないことが分かっています
BLWガイド|一般社団法人 日本BLW協会
離乳食に限らず日常生活の中にも窒息のリスクは潜んでいるため、必ず窒息の対処法は学んでおかなければならないと思います。
夫婦で日本BLW協会の「子どもの窒息対応」を見て勉強しました!
6〜7か月は口に食べ物が入るとすぐに咳反射が起こります。最初は心配になるのですが、この反射で飲み込むことが困難な食べ物を口から出すことができます。この時期に固形を食べる練習をすることでより安全に固形物の食べ方を学ぶことができるとされています。
1歳になった娘ちゃんは口に食べ物を詰め込みすぎることなく、自分の適性量を知っているかのように噛みちぎったり、手でちぎって食べています。
まとめ
1ヶ月だけですが一般的な離乳食とBLWの両方を経験しました。
なんといってもBLWは楽しいです!
先日実家から段ボールでみかんが届いたので、1歳になった娘ちゃんにポンと1個渡して目を離していると、何と上手に剥いて食べていました。いつも外側の皮は剥いて渡していたのですが、器用に剥く姿に感激しました。
あっという間の離乳食時期、せっかくなので親子揃って楽しんでみませんか?